受精のメカニズム

受精の仕組み

前のページでは
排卵の仕組みについて説明しました。

 

 

卵胞から成熟した卵子が飛び出して
卵巣の外に放出されるのが
排卵ということでした。

 

 

では、卵巣の外に出た卵子は
その後どのようにして精子と出会い
受精に至るのでしょうか?

 

 

まず、卵巣から放出された卵子は
卵管という卵巣と子宮を結ぶ管に
吸い上げられていきます。

 

 

卵管の卵巣側の端には卵管采という
ラッパような形をした部分があるのですが、
この卵管采は卵巣から放出された
卵子を卵管内に招き入れるために、
卵巣の表面を撫でるような動きをします。

 

 

卵子は卵管采に捕らえられると
卵管の中に取り込まれていき、
卵管の一番太くなっている
卵管膨大部に運ばれていきます。

 

 

この卵管膨大部で、卵子は
精子の到着を待つことになります。

 

 

一方、精子の方はと言うと、
性交によって膣内に射精された精子は
まずは子宮頸管と呼ばれる
子宮の入り口に向かって進んで行きます。

 

 

一回の射精で膣内に送り込まれる
精子の数は1億〜5億個と言われていますが、
膣内は外部からの雑菌の侵入を防ぐために
普段から強い酸性に保たれているので、
億単位の数で送り込まれた精子も
その多くがすぐに死滅してしまうそうです。

 

 

したがって、射精された数億個の精子の内、
膣から子宮の入り口の頸管にまで達し、
子宮の内部に入れるのは
数千個ほどと言われています。

 

 

こうして子宮の内部にまでたどり着けた
数千個の元気の良い精子は
さらに子宮の中を泳いでいき、
子宮の側から卵管内に入っていきます。

 

 

そして、卵管膨大部で
精子の到着を待っていた卵子と
出会うことになるのです。

 

 

つまり、卵管膨大部は
卵巣の側から運ばれてきた卵子と
子宮の側から泳いできた精子との
出会いの場というわけです。

 

 

ただし、子宮に到達した時点では
まだ数千個ほど生き残っていた精子も
この卵子がいる卵管膨大部に
たどり着く頃には、わずか数百個ほどに
絞られてしまうそうです。

 

 

さて、ようやく受精の場にたどり着いて
卵子と出会った数百個の精子は、
一緒にたどり着いた他の精子と共同して
卵子が覆われている分厚い膜を
破ろうとします。

 

 

この膜は顆粒膜細胞と呼ばれ、
精子は頭部の酵素を使って
この細胞膜を溶かしていきます。

 

 

そして、
この卵子を覆っていた細胞膜を破って
最初に卵子の中に飛び込んだ
たった1個の精子が卵子と結合します。
これが受精です。

 

 

受精が成立すると、卵子は
後から来た精子と結合しないように
化学反応を起こして表面を固め、
複数の精子と受精するのを防ぎます。

 

 

そして、受精後6〜10時間ほどで
卵子の核にある女性の遺伝子と
精子の核にある男性の遺伝子が融合して
受精卵が完成します。

 

 

以上が、卵巣から排卵された卵子と
膣内に射精された精子が
卵管膨大部で出会って、
受精するまでの仕組みです。

 

 

人間の体は、60兆個もの細胞から
なるそうですが、新しい命は
受精卵というたった1個の細胞から
始まるというわけなんですね。

 

 

次のページでは
受精卵が卵管から子宮へと移動し、
着床するまでの仕組みを
説明していきます。

 

 

>>着床とはのページに進む

スポンサーリンク



不妊ブログTOPページに戻る