不妊治療の流れ タイミング法から体外受精まで

不妊治療を受けるべきか?

不妊検査を受けて問題がなかった場合や、
病気が見つかっても
その治療を済ませて完治した後は、
次のステップを考えることになります。

 

 

ここで二つの道が考えられます。

 

 

一つは、これで妊娠できない
明確な原因はない(あるいは完治した)
ことが分かったわけだから、
体質改善などで妊娠しやすい体をつくり
もう一度自然妊娠を目指してみる
という道。

 

 

もう一つは、少しでも早く妊娠するために
不妊治療を受けて
妊娠する確率を高める

という道。

 

 

どちらもそれぞれ長所と短所があります。

 

 

誰もができることなら自然に妊娠したい
はずですから、体質の改善を図り、
妊娠しやすい体をつくって自然妊娠を
目指すのは良い方法だと思います。

 

 

不妊治療はもちろん優れた面もあるのですが
薬による副作用で体調を崩したり、
子宮内膜が薄くなってかえって妊娠しづらく
なってしまう人もいるようです。

 

 

また、せっかく妊娠しても流産する確率が
高まってしまうということもあるようです。

 

 

もともと問題のなかった子宮内膜が
不妊治療によって薄くなってしまっては
元も子もありませんし、
もし流産してしまったら
精神的に多大なショックを受ける上に
その後しばらくの間は子供を望めませんので
時間的なロスも大きくなります。

 

 

ですので、それらの点を考慮すると、
体質改善を図って自然妊娠を目指して
みるのは賢明な方法だと思います。

 

 

ただ、この方法で怖いのは、
結果が出ないままズルズルと時間が
過ぎていってしまうことです。
不妊は時間との戦いでもあるので、
時間はムダにしたくありません。

 

 

したがってこの方法をとる場合は、
予め1年間なら1年間と
期間を区切って体質改善を図り
自然妊娠を目指すべき

だと思います。

 

 

そして、もし1年経っても妊娠できなければ、
その時点で本格的な不妊治療に踏み切る
のが良いと思います。

 

 

では、具体的に不妊治療にはどのような
ものがあるのか見ていきましょう。

 

タイミング療法

不妊治療といっても、不妊の原因によって
治療の方法や進め方は異なりますが、
一般的には徐々に治療の段階を進めていく
「ステップアップ治療」が行われます。

 

 

その最初のステップとして行われるのが
タイミング療法です。

 

 

タイミング療法とは、
超音波検査やホルモン検査などを参考にして
医師が排卵日を推測し、
指定された日に性交渉を持つ方法です。

 

 

基礎体温や排卵検査薬よりも、
より正確な排卵日を推測してもらえるので、
医師にタイミング指導をしてもらうだけで
妊娠する人も多いようです。

 

 

これだけで妊娠できれば
自然妊娠と同じなので最高なのですが、
実際には排卵誘発剤を使いながら
タイミング療法を行う
ことが多く、
私の場合も排卵誘発剤を処方されました。

 

 

「自然に排卵があるのに、
どうして排卵誘発剤を使うの?」
疑問に思われる方も多いかと思いますが、
それは排卵誘発剤を使うと
一度に複数の卵子が排卵されるようになり、
それだけ妊娠する確率が高まるからです。
排卵誘発剤を使うと双子が生まれやすいのは
このためです。

 

 

もちろん一人だろうと双子だろうと
無事に元気な赤ちゃんが生まれてきて
くれれば万々歳なのですが、
排卵誘発剤には子宮内膜が薄くなったり
流産確率が高まるという副作用があるので、
できることなら排卵誘発剤を用いないで
妊娠できたらより良いと思います。

 

 

当時の私はまだあまり知識がなく
ただ先生に勧められるままに
排卵誘発剤を服用してしまいましたが、
この点はとても重要なことなので
先生とよく話し合って、納得した上で
治療を進めていくべきだと思います。

 

 

このタイミング療法は、
半年から1年くらい行ってみて
それでも上手く妊娠できない場合は、
次の治療ステップに移ることが一般的です。

 

 

尚、タイミング療法は健康保険が適用される
ので料金は数千円程度です。

 

詳しく調べてみたたところ、
タイミング療法の保険適用条件は
少し複雑で、排卵誘発剤の使用・
不使用などによって変わり、
しかも回数制限もあるようです。

 

当時の私はそんな事はまったく知らず、
ただ窓口で言われた金額を払っていた
だけでしたが…。

 

病院によって扱いが多少異なることも
あるようなので、治療を受ける際に
確認されるのが良いと思いますが、
いずれにしても数千円程度で
おさまるようです。

 

人工授精

タイミング療法を半年から1年行っても
妊娠しない場合、次のステップとして
人工授精に移るのが一般的です。

 

 

人工授精とは、
排卵日にあわせて精子を採取し
人工的に子宮の中へ精子を送り込む方法
のことを言います。

 

 

子宮頸管の状態が悪くて
精子が上手く子宮まで辿り着けない場合や、
精子の運動率が低い場合などに
有効な治療法です。

 

 

また、精子はマスターベーションで
採取するので、EDなどで通常の性行為が
できない場合でも、射精さえできれば
人工授精を行うことができます。

 

 

つまり、EDで性行為が上手くできなくても
射精さえできれば、子供を授かれる
可能性があるというわけです。
私の夫はこのことを知って
精神的にだいぶ楽になったそうです。

 

 

人工授精は簡単に言うと、射精の代わりに
精子を卵子の近くに送り込む作業で
受精や着床は自然妊娠と同じなので、
人工という言葉のイメージほど特殊な
ものではないと言えるかもしれません。

 

 

ただし、この人工授精でもやはり
排卵誘発剤を使うケースがほとんどです。
もちろん排卵誘発剤を使わずに
人工授精を行うことも可能なのですが、
少しでも妊娠する確率を高めるために
使用することが多いようです。

 

 

尚、施設により異なりますが、人工授精の
1回あたりの妊娠率は5〜10%程度で、
料金は1回あたり1〜3万円程度です。

 

 

この後に説明する体外受精に比べれば
費用はだいぶ安いですが、
それでも1回あたりの妊娠率が5〜10%程度
ということを考えると、繰り返し治療を
受ける可能性が高く、そうすると費用の
負担も大きくなってしまいます。

 

 

人工授精で妊娠した人の約90%は
5〜6回までの治療で妊娠しているという
データがあるため、治療を繰り返す回数は
6回が一つの目安となります。

 

 

人工授精を6回程度行っても妊娠しない場合は
次のステップを考えることになります。

 

体外受精 ・ 顕微授精

人工授精を6回程度行っても妊娠しない場合は
体外受精顕微授精といった
より高度な不妊治療を行うのが一般的です。

 

 

体外受精や顕微授精などの高度な不妊治療は
ART(生殖補助医療技術)と呼ばれます。

 

 

不妊治療院を調べていると、
よく「○○ARTクリニック」という名前を
目にしたので、不思議に思っていたのですが
このARTは芸術ではなく生殖補助医療技術
という意味でした。

 

 

ARTは、精子と卵子がなかなか出会えず
妊娠に至らない場合に、確実に精子と卵子を
出会わせる治療方法のことを指しますが、
女性の体への負担が大きい上に、
治療費もかなり高額になります。

 

 

体外受精は、ARTの代表的な治療法で、
女性の卵巣から卵子を取り出し
体外で精子と受精させた後、
その受精卵を培養して「胚」の状態にして
子宮に戻す方法
のことを言います。

 

 

受精・培養した胚だけを戻すため、
自然妊娠や人工授精よりも
妊娠する確率は高く、1回あたりの妊娠率は
約25%と言われています。

 

 

妊娠する確率を高めるためには、一度に
複数の卵子を採卵する必要があるため、
ここでもやはり排卵誘発剤を使って
複数の卵子を育てることになります。

 

 

ただし、多胎妊娠を防ぐため、
子宮に戻す受精卵(胚)は原則1個
と定められています。

 

 

尚、体外受精の料金は
1回につき30〜50万円程度です。
年に2〜3回受けるケースが多いようで、
そうするとすぐに年間100万円を
超えてしまいます。

 

 

 

そして顕微授精についてですが、
これは卵子の中に1個の精子を
直接注入して受精させる方法
のことを言います。

 

 

卵子と精子を取り出して、
受精・培養した受精卵(胚)を子宮に戻す
ところは体外受精と同じですが、
卵子の細胞質内に精子を直接注入して
受精させるところが異なります。

 

 

この治療は、
精子の数が極端に少ない男性不妊や
卵子の透明帯が硬い場合などに
有効な治療法とされています。

 

 

尚、顕微授精の料金は
体外受精よりも5万円ほど高く
1回につき35〜55万円程度となります。

 

 

このように体外受精や顕微授精のような
ARTは保険適用外で
非常に高額の費用がかかりますので、
誰でも受けられる治療方法では
なさそうです。

 

 

また、ARTは自然妊娠に比べ
流産率が高いため、せっかく妊娠しても
子供を授かれないケースが多い
というシビアな現実もあります。

 

 

体外受精や顕微授精のような
高度な不妊治療を受ければ子供を授かれる
とついつい思いがちですが、
受精卵がちゃんと着床して妊娠し
胎児が順調に育つためには、
子宮環境が良好でなければ
なりません。

 

 

元気な赤ちゃんを授かるためには、
病院での不妊治療に頼りっきりになるのでは
なく、普段から子宮の状態を整えて
妊娠・出産しやすい体づくりを心掛けておく
ことがとても大切だと思います。

 

 

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